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シンポジウム『人工知能(AI)社会における「生きる力」とは何か?』開催のご報告

2017. 6. 6

5月14日(日)に都内の学術総合センター内一橋講堂にて、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山口 文洋)が運営するリクルート次世代教育研究院(院長:小宮山利恵子)が、東京学芸大学(所在地:東京都小金井市、学長:出口 利定)と共催致しましたシンポジウム『人工知能(AI)社会における「生きる力」とは何か?』についてご報告致します。

 

シンポジウム

弊院は、昨年10月より、東京学芸大学と共に人工知能(AI)時代における、子どもたちにとって必要な能力及びこれからの教員養成についての共同研究※を進めて参りました。本シンポジウムでは、これまでの研究の成果を提言として発表するとともに、産学官連携強化を目指した今後の取り組みについても発表致しました。
本シンポジウムでは、はじめに、日本IBM株式会社理事の元木剛様より「AI時代の社会と人間の生活」と題した基調講演を行っていただきました。次に、弊院主席研究員の萩原静厳より「現在のAIの教育への活用」と題して特別講演を行いました。本講演では、実際にAIを活用して、弊社が2011年からオンラインで展開する教育事業「スタディサプリ」を利用する約42万人の有料会員ユーザーの情報を解析し、生徒一人ひとりの学習の理解度を分析・対処している事例を紹介致しました。こうした実証的なデータに基づく分析結果の発表には、来場者からも好意的な反響が見受けられました。続いて、東京学芸大学副学長の松田恵示より「AI時代を見据えての教育」に関する提言(「教育の未来予想図 〜Life with AI〜」)を発表致しました。最後に、「2030年代の『生きる力』とは?」と題して、東京学芸大学総合教育科学系学系長 濱田豊彦、リクルートワークス研究所所長 大久保幸夫様、日本マイクロソフト業務執行役員パブリックセクター統括本部文教本部長 小野田哲也様、文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室室長、元OECD(経済協力開発機構)教育スキル局アナリスト 白井俊様、東京学芸大学芸術・スポーツ科学系准教授 正木賢一、小金井市立前原小学校校長 松田孝様によるパネルディスカッションを行い、産官学の立場を超えた有意義な意見交換が行われました。
シンポジウム_特別講演

特別講演「現在のAIの教育への活用」(主席研究員 萩原静厳)

記者会見

本シンポジウムに先駆けまして記者会見を行い、東京学芸大学の学生529名から得たアンケート結果の公表及び提言を行いました。さらに、記者会見では、東京学芸大学が平成31年度を目処に、AIなど先端技術を活用した「教員養成大学院設置」(修士課程)を検討していることや、今後も弊社「スタディサプリ」を用いて東京学芸大学付属校等で実証研究を行う他、他の民間企業との連携も強化し、政府・地方自治体、そして北海道教育大学、愛知教育大学、大阪教育大学等とも協働し、これまでにない規模の産官学連携型共同研究を拡大・継続していくことを発表致しました。こうした内容は、後日、複数のメディアにおいて、教育分野とAIの融合に関する国内の先進的な取り組みとして取り上げて頂いております。

 

提言内容

最後に、本シンポジウムで発表致しました「AI時代を見据えての教育」に関する提言の詳細につきましても、本HP上で改めてご報告させて頂きます。
「教育の未来予想図 〜Life with AI〜」
1. 「生きることを面白くする人間」を育てる
AIに提供されるだけの生活ではなく、AIを使うからこそ「面白い」が未来のトレンド。今後は、「学び」と「遊び」の区別がなくなり、「生きることを面白くする」姿勢が求められる。
2. 「自己活用力」がこれからの教育キーワードとなる
「自己活用力」とは、状況に応じて自己を活用し、他者と世界を共創する力。AI時代は、データを読み解いて、自分の視点から考え活用することが求められる。
3. 新たな教育メソッドは”Just in Time Teaching”になる
学習者の主体性を尊重するファシリテータとしての先生像が求められる。「あれもこれもいつも」から「必要なときに、必要なものだけを、必要なだけ」の Just in Time Teachingへ。
4. AIを知り、使い、ともに生きることを学ぶことが重要となる
AIに関する知識、AIを使うためのコンピテンシ、リテラシ、AIとともに生きるための価値や態度(自己活用力が大切という認識、あえて最適解を選択しない価値観等)を身に着ける。
5. 「教育のためのAI倫理ガイドライン」の策定が必要である
AIの活用に向けて、巨大な量の「データ」の蓄積が必要。データ活用のための、産官学一体的取り組みの強化。

 

シンポジウム実施アンケート結果

本シンポジウムにご参加いただいた方々に対してアンケートを実施いたしました。提言につきましては96%の方が「とても満足」「満足」というポジティブな意見を頂き、今後の取り組みにも非常に高いモチベーションを持ち教育の新しいカタチの創造へチャレンジしていく予定です。
特に一つ目の提言である「」に共感する方が多くいらっしゃいました。

Q:提言「AI時代を見据えての教育」はいかがでしたか?

提言「AI時代を見据えての教育

 

また、東京学芸大学大学院修士課程におけるAIの研究開発・有効活用の推進につきましても86%の方が「大いに必要である」「必要である」と答えられており、教育領域におけるAI専門機関の構築を進めていきたいと考えております。

Q:東京学芸大学では、AI時代の教育のあり方を考え、また、AIの研究開発・有効活用に資する研究を行う大学院修士課程の設置を計画しています。このような修士課程の必要性について、どのようにお考えですか?

大学院修士課程の設置について

 

※弊院と学芸大学との共同研究の詳細については、弊院HPの「東京学芸大学×リクルート次世代教育研究院 産学共同研究 開始 “人工知能(AI)時代における、子どもたちにとって必要な能力及びこれからの教員養成について“」をご覧ください。
https://ring.education/2016/10/12/recruit_gakugei_univ__joint-research_20161012/

 

【本件に関するお問い合わせ先】
https://www.recruit-mp.co.jp/support/press_inquiry/