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調査・研究

学習レコメンドにより成績向上の有意差を確認

2016. 10. 21

学習レコメンドにより成績向上の有意差を確認

【背景】

弊社では各自治体様と連携いたしまして、「スタディサプリ小学講座・中学講座」を学校様にご利用頂き、生徒様の学力向上を検証する実証実験を行っております。
前々回前回の記事で学習者1人ひとりに個別学習を提供できる学習パス図を開発し、生徒様に次に学習する授業のレコメンドを行っていることをご報告いたしました。
今回は学習レコメンドにより成績向上の有意差を確認できたことについてのご報告になります。

【詳細】

検証をさせて頂いたのは「スタディサプリ小学講座・中学講座」を利用頂いている某中学校様です。検証科目は数学で、1学期中間テストと1学期期末テストの結果を比較いたしました。
成績は比較前後のテスト結果を学校内での相対スコアに変換して、前と比較して後のスコアが上がった人を成績向上と定義しております。
その結果、レコメンドを提示しなかった、もしくは提示したがレコメンドを実施しなかった人の成績の向上率が44%前後に対して、レコメンドを実施した人の成績向上率が66%と大きく上回る結果となりました。
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また比較前テスト成績別の全てのカテゴリでレコメンド実施者のほうが成績の向上率が高い結果となりました。
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そして比較前テスト成績別に見ていくと成績下位カテゴリのほうがレコメンドに取り組んでいる結果になりました。
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レコメンドした授業の勉強スタイルで見ていくと、成績上位カテゴリは動画をあまり視聴せず、ドリルを解く傾向にありました。この示唆は理解度の違いにより、効率のいい成績の上げ方など今後活用できる可能性があります。
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【今後の展望】

今回のご報告で以下の結果となりました。
・レコメンド実施者の成績向上率がレコメンドの未実施者の成績向上率を大きく上回る。
・比較前テスト成績別の全てのカテゴリでレコメンド実施者のほうが成績の向上率が高い結果となる。
・成績下位カテゴリのほうがレコメンドに取り組んでいる。
・レコメンドした授業の勉強スタイルで見ていくと、成績上位カテゴリは動画をあまり視聴せず、ドリルを解く傾向にある。
今回の結果はまだ1例でございますので、今後も他の学校様でレコメンドの実施有無と成績向上の相関について調査してまいります。

著者:中西 慶彰
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
まなび事業本部 オンラインラーニング事業推進室
2008年筑波大学大学院修了。同年SIerに入社し、BIのシステム提案、構築とさまざまなクライアントのWebサイト分析に従事。2015年6月株式会社リクルートマーケティングパートナーズに入社し、スタディサプリ小学講座・中学講座(旧勉強サプリ)の分析を担当。子供の学び方をデータ分析によって解明中。